未経験でも需要はあるの?
一般的な企業では資格があっても経験がない人の採用は見送られることが多いので、看護師免許を持っていても就職できるか不安に思っている人もいることでしょう。ですが、看護師は他の職種とは状況が異なります。人手不足ということもあり、未経験の人でも積極的に採用しているところがたくさんありますよ。
未経験でも需要はある!
看護師の資格は取得しているものの、今まで病院で働いたことがなく臨床経験のない人が「やっぱり看護師として働きたい!」と思った場合、就職先はあるのでしょうか?
一般的な企業では資格を持っていても経験がない人を採用することはほとんどないので、「就職先がないかもしれない」と不安に思うのも仕方がないかもしれません。でも心配することはありませんよ。看護師は他の職種とは状況が全然違います。
有効求人倍率を見てみよう
看護師免許を持っていれば医療施設で働いた経験がなくても積極的に採用される傾向があります。なぜなら多くの病院で看護師不足が深刻化しているから。
看護師の有効求人倍率を見てみましょう。政府の統計によると2019年度の看護師の有効求人倍率は2.46倍と、他の職種を大幅に上回っていました。なぜそれほど有効求人倍率が高いのでしょうか?現在、日本で看護師や保健師などの看護職に就いているのは約157万人。さらに毎年3~3.5万人のペースで看護学校を卒業している人の数も増えているのでそれほど不足しているイメージはありませんが……、実際はどうなのでしょうか?
看護師の数が追いついていない要因は?
日本は超高齢化社会を迎えていますが、高齢になると医療を必要とする機会が多くなります。若い世代に比べて病院に行く回数も増えるため、高齢者が多くなるということは患者さんも増えるということです。医療を必要とする後期高齢者の方がペースを上回っているため、看護師が増えても追いつかないという状況になっています。団塊の世代が後期高齢者となる2025年は今以上に高齢者の数が増加するため、さらに多くの看護師が必要になるといわれています。
国の対策は?
対策として国が推し進めているのが潜在看護師の活用です。潜在看護師とは看護師免許は持っているものの、看護師として働いていない人のことです。その数は約71万人いるといわれています。医療のひっ迫を防ぐためには潜在看護師の力も必要です。そのため、多くの医療機関では経験がない人も積極的に採用しているのです。
「看護師免許は持っているけど病院で働いたことがない」という人にとって今は復職のチャンスといえるでしょう。教育体制がしっかりしているところなら空白の期間があっても安心して働くことができますよ。「看護師として働きたい!」という気持ちがあるなら積極的に応募してみましょう。
これから看護師を目指すあなたへ!
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あらためて資格取得までの流れを確認
看護師になるには指定された教育機関で学び、看護師国家試験の受験資格を得なければなりません。看護師国家試験は年に1回、毎年2月に行われています。合格率は高めですが絶対ではないので油断は禁物!
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未経験でも需要はあるの?
看護師免許を取得して看護師デビューを飾る人が毎年3~3.5万人ほどいますが、実は需要に供給が追いついていない状況なのです。人手不足を補うために未経験の人も積極的に採用しています。
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求人を探す際のポイント
求人を探す際に注意したいのは未経験者向けの教育制度が整っているかどうか。プリセプター制度やクリニカルラダーなどを設けているところはしっかりした指導が受けられるので安心ですよ。